事業内容
群馬大学医学部附属病院様は病床数700床以上、1,700名以上のスタッフを備え、外来数一日2,000名、年間13,000人の入院患者の診療を行う北関東有数の拠点病院です。
群馬大学医学部附属病院様は病床数700床以上、1,700名以上のスタッフを備え、外来数一日2,000名、年間13,000人の入院患者の診療を行う北関東有数の拠点病院です。
多くの入院患者を抱える病棟では患者に必要な薬剤が届いていない場合、看護師は薬剤部に直接電話で問い合わせて調剤の進捗確認行っていました。そのため、薬剤部では調剤作業の中断が頻繁に起こり、作業効率の低下、調剤業務の滞留が生じ大きな問題となっていました。
入院患者だけで一日当たり250件の調剤を行いながら、平均40件/日の電話応対は、電話をかける方にも受ける方にも負担を生じていました。
※1日40件の電話応対は双方ともに負担!
RFIDシステム導入を検討するにあたり、実際にそのシステムを使用する薬剤部や看護師など医療スタッフの作業負担を増やさない事が最も重要でした。
本システムでは薬袋と処方箋を挟むピンチにRFIDタグを装着し、RFIDタグ番号と電子カルテ情報との紐づけを実施。各工程に設置されたリーダー・ライターにRFIDタグ付きの処方箋をかざすだけで、調剤状況をリアルタイムにモニターへ表示。Webアプリケーションの為、院内1,300台の電子カルテ端末から進捗確認が可能になりました。
病院内にある電子カルテ端末から、医師・看護師はウェブで調剤工程の確認が可能になりました。調剤工程の可視化により薬剤部への電話問い合わせを大幅に削減しました。
調剤現場では処方箋に取り付けられたRFIDタグを、各工程毎に設置したリーダー・ライターで読み取りを行うだけの簡単運用。現場の負担が少ない運用でシステムの導入を実現しました。
各調剤工程の作業時間を統計的に収集することができます。そのデータを元に滞留しがちな工程を明確にし、業務改善に活用できます。
電子カルテシステムなどへのデータ連携が可能です。
※医療情報システム 標準プロトコル Health Level 7(HL7)を採用
本事例は(社)日本自動認識システム協会様の2012年度 自動認識システム大賞を受賞しました。