LPWAの特長
LPWAはLow Power Wide Areaの略で、低消費電力で長距離通信が可能な無線通信技術です。
他の通信方式に比べて通信速度は低いものの、数百メートルから数キロメートルの通信距離を持つ特長から、IoTデバイス向けの無線として注目されています。
LPWAはLow Power Wide Areaの略で、低消費電力で長距離通信が可能な無線通信技術です。
他の通信方式に比べて通信速度は低いものの、数百メートルから数キロメートルの通信距離を持つ特長から、IoTデバイス向けの無線として注目されています。
LPWAにはさまざまな種類があり、日本ではNB-IoTやSigfoxなどが多く用いられています。
弊社ではお客様のご用件に合わせて、様々なLPWAの提案が可能です。
名称 | NB-IoT | Sigfox | LoRaWAN | ZETA | ELTRES | 独自仕様 |
---|---|---|---|---|---|---|
推進団体 | 3GPP | SIGFOX(仏) | LoRa Alliance | ZETA Alliance | ソニー | SmartHop (沖電気) や UNISONet (SONAS) など |
利用料金 | 必要 | 必要 | 専用サーバ利用時 は必要 |
必要 | 必要 | |
通信距離※1 | 携帯電話と同等 | ~50km | ~10km | ~20km | ~100km | |
提供エリア | 携帯電話と同等 | 全国 | 主要都市部 (専用サーバサービス) |
案件毎のエリア | 主要都市部 | |
通信容量 | 上り62kbps 下り26kbps |
12バイト×140回/日 | ~11kbps | 600bps | 1通信につき128bit | |
専用サーバ※2 | なし | 使用必須 | あり | 使用必須 | 使用必須 | |
基地局サービス | 使用必須 | 使用必須 | あり | なし | 使用必須 | |
端末同士の通信 | × | × | ○ | × | × | |
備 考 | 通信キャリアの サービス |
国内提供は KCCS社 |
LoRa Privateもあり | 移動体が得意 |
NB-IoTやSigfoxでは、お客様は端末(センサーを搭載したIoTデバイスなど)を準備するだけで、サービス提供事業者が設置した基地局サービスを利用できます。
このため他方式のLPWAと比較して、電波を受信する設備の投資が必要なく、少ない投資でLPWAを活用できます。
LoRaでは業界団体のLoRa Allianceが策定するLoRaWANの他に、「LoRa Private」と呼ばれる独自規格のLoRa技術があります。
元々LoRaとは変調方式の名称であり、各社が独自の機能・性能を持たせたプライベートLoRaを開発できるのも、LoRaの特徴の一つです。
SmartHopは沖電気が開発した独自の無線技術です。名前の通りマルチホップが可能で、有線のシリアル通信(RS-232CやRS-485)の無線化を実現する高速タイプの「SmartHop MH」や、インフラ監視用途向にけ小電力性能に特化した「SmartHop SR」があります。様々な機器メーカーから対応のセンサーが発売されています。
ソナスが開発したUNISONetは、事前の経路設定が必要ないマルチホップを実現。容易な機器設置を可能としました。通信の状態や経路はクラウド上でグラフィックにより表示しますので、通信状況の確認が非常に簡単です。弊社では、高精度な加速度センサーと組み合わせた無線加速度計測システムをご提供しています。
LPWAの特長は以下の通りです。
このため利用用途として、IoTデバイスからのデータ収集や「人」や「物」の状態把握、管理などが考えられます。
弊社では以下のような、LPWAの特長を生かしたさまざまなソリューションをご用意しております。
GPSやWi-Fiを使用したLPWA位置検知デバイスにより、折りコンやパレットなどの各種物流資材の「見える化」が可能となります。
無線・電池駆動の加速度センサーにより、従来では設置や運用が難しかった大型の建物や橋梁などの構造ヘルスモニタリングや予兆保全を実現します。
当社では長年培ってきたRFIDの技術とLPWAを融合し、よりお客様の利便性を追求したソリューションの開発を進めて参ります。