電磁誘導方式
コイル型のアンテナを用い、RFIDタグのコイルとリーダー・ライターのコイル間に誘導されて発生する磁束を利用した電磁誘導方式により交信します。13.56MHz帯などが当てはまります。
RFID・LPWAでは、周波数に応じた電波の特徴を活かすために、利用用途によって周波数の使い分けがなされています。特にHF帯(13.56MHz)とUHF帯(920MHz)での利用が盛んです。
HF帯は交通系カードに代表される「人」の管理、UHF帯ではアパレル関係や物流など、「物」の管理に利用されています。
例えばHF帯では通信距離が短く通信速度が速いですが、これはセキュリティや金銭のやりとりを、人ごとに行うために利便性が高くなります。またUHF帯では通信距離が長く、多くのICタグを同時に読み取ることができますが、物流管理や棚卸しなど、物の管理を高速に行う用途で利便性が高くなります。
電磁誘導方式 | 電波方式 | |||
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周波数 | 長波帯 | HF帯 | UHF帯 | マイクロ波帯 |
~135kHz | 13.56MHz | 915~928MHz | 2.45GHz | |
交信距離 | ~数10cm | ~50cm | ~7m | ~2m |
複数同時読み取り | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
指向性 | 広い | 中 | 中 | 狭い |
通信速度 | 遅い←・・・・・・→速い | |||
金属からの影響 | 基本的にあり:運用上注意が必要 | |||
水分からの影響 | 少ない | 中 | 大きい | |
特徴 | 指向性が広い 使用環境に左右されにくい |
媒体・機器の種類が豊富 使用環境に左右されにくい |
通信速度速い 使用環境に左右されやすい |
小型化が容易で指向性が直線的 |
周波数ごとの通信可能範囲の違いは以下の通りです。
HF帯(13.56MHz)は通信距離が短くなりますが、リーダー・ライターより電波が半円状に広がるため、通信可能範囲は広くなります。逆に、UHF帯や2.4GHz帯では電波の指向性が強くなり、一定の方向のみ通信が行えるようになります。
コイル型のアンテナを用い、RFIDタグのコイルとリーダー・ライターのコイル間に誘導されて発生する磁束を利用した電磁誘導方式により交信します。13.56MHz帯などが当てはまります。
RFIDタグとリーダー・ライター間のデータの送受に、電波を使用してデータのやり取りをします。
UHF帯、マイクロ波帯が当てはまります。