Case 導入事例

協同ライフケア株式会社様/レンタル商品管理

ロゴイメージ
会社名
協同ライフケア株式会社
従業員数
36人(2022年4月1日現在)
業種
福祉用具レンタル卸・福祉用具の販売
導入時期
2022年7月

導入の背景

協同ライフケア様はJA系病院および介護施設、JA組合員向けに、介護福祉用品のレンタル事業を展開しており、レンタル商品の管理にバーコードを活用したレンタルシステムで運用していました。在庫確認や入出荷時検品にはレンタル商品につけられたバーコードラベルを一つずつ読み取る必要があるため、現場担当者の手間と時間がかかる負荷の大きい作業になっていました。また、対象物が見つからない場合は、目視で探す必要があり改善が求められていました。

導入までの経緯と効果

倉庫・物流系の現場では人手不足による省人化対策が以前より注視されていましたが、レンタル業界も同様でした。限られた人員で棚卸しや入出荷検品を確実に行うには、作業負担軽減やミスが起きにくい運用の確立が必要でした。そこで、非接触で一括読み取りが行えるRFIDを用いた棚卸し管理システムの導入検討を行いました。
レンタル商品はRFIDが苦手とする金属製品が多いことから、現場テストでは金属対応タグを用いて事前に十分な検証を実施しました。そのテストでRFIDタグを用いた一括読み取り性能の有効性が確認されたことから、数万点に上る全レンタル商品のRFID管理に踏み切りました。


導入効果

  • 棚卸し・出荷作業の効率化
    一つずつ読み取るバーコード運用と一括読み取りが可能なRFID運用を比較すると、作業工数を90%削減できました。
    現場担当者の棚卸しや出荷検品にかかる負担を大幅に軽減できました。
  • 捜索時間の削減
    目視での捜索と比較し、捜索時間は約4分の1に削減できました。
    RFIDを用いた場合、対象商品のIDを指定しRFIDリーダーで読み取りながら歩くと、RFIDタグから戻ってきた電波強度の差でおおよその位置を特定できます。そのため、経験や商品知識がなくても、だれでも簡単に捜索が可能になりました。
  • 作業の標準化と管理精度の向上
    目視では同じように見える商品でも、RFIDならIDで機械的に判別できるため、熟練度に関わらず同じ作業品質が保てます。結果として作業ミスも抑えられ、管理精度が改善しました。

運用イメージ

棚卸しや入出荷検品で読み取ったRFIDのデータは、CSV出力により簡単にリスト化ができるため、基幹システムへの連携が可能です。それにより、従来のバーコードを用いた管理システムはそのまま活用し、棚卸しや入出荷検品など部分的にRFID化ができるため、スピーディーなシステム導入となりました。

運用イメージ

使用したRFIDソリューション

  • 棚卸しアプリケーションソフト イージーチェックアウトライト

    低予算・短納期で導入可能な、RFIDを用いた棚卸し専用のアプリケーションソフトです。

  • UHF帯RFIDタグ

    長距離通信・一括読み取り可能なUHF帯のRFIDタグです。ラベルタイプや樹脂タイプまでさまざまな形状をラインアップしています。

これからの展望について

レンタル先である介護・福祉施設に、協同ライフケア様からRFIDを用いた棚卸しシステムを提供することで、レンタル先でもRFIDを用いた商品管理の効率化をサポートしていきます。

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