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Technology RFID製品製造現場リポート

RFID製品製造現場リポート

メインイメージ
会社名
トッパン・フォームズ東海株式会社
従業員数
611名(2020年3月末現在)
業務内容
RFIDタグ製造、カード製造・発行受託、ビジネスフォーム製造、
データ・プリント・サービス

左: メディア製造部 IC加工グループ 実装担当 班長 丸田 敦志

右: メディア製造部 IC加工グループ 検査担当 鈴木 亜美

自社生産が可能にする
「TOPPANエッジ品質」

袋井工場が落成

さらなる品質向上を目指して最先端ファクトリーが完成

トッパン・フォームズ東海株式会社(以下、トッパン・フォームズ東海)は1977年の創業以来、TOPPANエッジの各種製品の製造を担い、情報化社会の発展に貢献してきました。その製品品質の高さは多くのお客さまからの信頼を獲得しています。
2019年10月には静岡県袋井市にTOPPANエッジ最大級の製造拠点となる袋井工場が落成。生産効率、製品品質のさらなる向上と、RFIDタグ製品などのIoT関連製品の生産体制の拡大・増強を実現しています。
TOPPANエッジのRFID製品はなぜ多くの企業に選ばれているのか、その品質はどのようにして生まれるのか。今回は、それを最前線で支えるメディア製造部のIC加工グループで班長を務めている丸田、検査を担当する鈴木にお話を聞きました。

袋井工場 トッパン・フォームズ東海株式会社 袋井工場

TOPPANエッジの“ものづくり”

設計から製造まで、グループ内での連携から生まれるカスタムメード

丸田:RFIDタグの製造プロセスには大きく分けて、アンテナにICチップを接着しインレットを製造する「実装」と、インレットをラベルやタグ、カードなどに仕上げる「加工」があります。私は現在製品の核となる実装を担当しています。
アンテナの形状やICチップ種、必要な通信距離など、RFID製品に求められる仕様はお客さまの業態や使用シチュエーションによりさまざまです。
TOPPANエッジでは、お客さま個々のニーズを反映させた製品づくりを企画・設計段階から製造までグループ内で完結させています。
設計セクションの方たち、そしてなによりもお客さまの要望に応える性能を実現するのが私たちの使命であり、性能に直結するデリケートなチューニングもおこなっています。
ICチップは年々小型化・高機能化していますし外装素材の種類も増えていて、常に新しい技術や素材に取り組む必要があるのですが、開発・設計・実装・加工・検査といった各プロセスの担当同士でコミュニケーションをとり、評価・検証・フィードバックを繰り返しながら同じ目標に向かって製品づくりをおこなっているのがTOPPANエッジの強みだと思います。

RFID製品の核となる「インレット」
RFID製品の核となる「インレット」
オペレーターの枠を超えて

丸田:トッパン・フォームズ東海には、パイオニアとして長年にわたってRFID製品の開発・製造をおこなってきた歴史と実績があり、そこで培われたノウハウを常に新しい現場に反映させています。
私も、最適な実装をおこなうための機材選定に海外視察に出かけるなど、製品製造に対してオペレーターの枠を超えてトータルに関わっていますが、そういった意識をグループ全体で共有し連携し続けてきたことが今日の「TOPPANエッジ品質」をつくっているのだと思います。
RFID製品の自社生産を続けている数少ない存在であることの責任と誇りを胸に、お客さまのために高品質な製品づくりをおこなっています。

製造イメージ
「次工程はお客さま」全員が共有するプロ意識

鈴木:私は製品の検査を担当しています。トッパン・フォームズ東海では全てのRFIDタグ一つ一つを検査しているので、常に高い基準でのチェックをクリアした製品をお届けしています。設計・製造段階での皆さんの努力を身近に見ているので、厳しい検査をすることに難しさを感じることもありますが、「すべてはお客さまのため」という意識は皆が共有していますので、プロ意識を持って仕事に臨んでいます。
以前先輩社員から言われた「次工程はお客さま」という言葉がとても印象に残っています。自らが担当する業務については自分の責任の下でそれを遂行し、次の工程へと連携させてゆく。課題や責任を次のプロセスに繰り越さずにおのおのがエキスパートとしての自覚を持つ。そしてそれは何事も自分一人で抱え込むという意味ではなく、自分が困ったときはチームの仲間や先輩に協力をあおぎ、誰かが困っているときはサポートしてゆくといった姿勢の大切さを説く言葉であり、それこそがTOPPANエッジのものづくりの原点だと感じています。そのためには日頃のコミュニケーションがなにより大切だと改めて感じます。

RFIDタグ
製造イメージ
RFIDタグ

RFID製品のこれからの展開について

丸田:アパレルショップや図書館などでRFID製品を目にする機会も増えてきて、社会の中で活躍の場が広がっていることを徐々に実感しています。今後はRFIDタグが、今のバーコードのような「普通の存在」になっていくことと思います。
自社生産の高品質な製品が、未来の社会を支えていくことを想像すると、喜びを感じると同時に身が引き締まる思いです。現状に満足することなくより良い品質を目指したいと思っています。

鈴木:私もRFID製品が社会のいろいろな場面で使用されていることを実感するときには、自分たちがものづくりの一員として関わっていることを誇りに感じます。
今後、より多彩なシーンにRFID製品の活躍の場が広がってゆく未来を実現するためにも、日々、高い意識を持ち続けながら業務に取り組んでいきたいです。

製造イメージ

トッパン・フォームズ東海株式会社

TOPPAN FORMS TOKAI

トッパン・フォームズ東海株式会社は「人がいて、思いがあって、それを伝える方法が生まれる」をコンセプトに、創業の地、浜松に息づく”やらまいか精神”にのっとってものづくりに当たり、創意工夫を発揮し、改善を重ねています。
袋井工場ではTOPPANエッジにおいて初めて従業員向けの託児所が併設され、子育て世代含め従業員の働きやすい労働環境の整備にも取り組んでいます。