RFIDタグの種類と価格を理解し、最適な選択をすることが導入成功の鍵となります。
RFIDタグの価格帯
RFIDタグの価格は、種類、購入数量、性能によって大きく異なります。
パッシブ型タグ
一般的なラベルタイプは1枚あたり数十円程度ですが、金属対応は数百円程度と比較的高価です。
アクティブ型タグ
1個あたりの価格は数千円〜1万円以上とさらに高くなります。
発注ロットが多いほど、単価は下がる傾向があります。近年は、RFID技術の普及に伴い、RFIDタグの価格もコストダウンが進んでいます。自社の用途と予算に合ったRFIDタグを選定することが重要です。
次の章でRFIDタグの種類と用途を詳しく解説します。
RFIDタグの主な種類と特徴
・バッテリーの有無による分類
種類 | バッテリー | 電源 | 主な特徴 | 通信距離 | 用途例 |
---|---|---|---|---|---|
パッシブ型タグ | 無し | リーダーからの電波 | 小型軽量で安価 | 5~10m程度 | 商品管理、物品管理 |
アクティブ型タグ | あり | 内蔵バッテリー |
・機能性が高い ・価格は比較的高め |
10m以上 | 大型資産管理、位置追跡 |
パッシブ型はバッテリーを内蔵せず、リーダーからの電波や電磁波で動作する比較的安価なタイプです。一方、アクティブ型は内蔵電池により自ら電波を発し、長距離通信が可能で、価格は比較的高めです。
・周波数による分類
周波数帯 | 通信距離 | 主な特徴 | 代表的な用途 |
---|---|---|---|
HF帯(13.56MHz) | 数十cm程度 |
・安定した通信が可能 ・干渉が少ない |
交通系ICカード、IDカード、図書管理 |
UHF帯(920MHz) | 数m程度 |
・一度に複数読み取りが可能 ・コストパフォーマンスが良好 |
物流管理、在庫管理 |
これらの特徴を踏まえ、用途や環境に応じて最適なタグを選択することが重要です。
各周波数の特徴について詳しくはこちらをご覧ください。